医療知識も証明できる喀痰吸引等研修について

資格を取得することは、介護士がスキルアップを図るために効果的なことの一つです。介護関係の資格には様々なものが存在しますが、中でもおすすめなのは「喀痰吸引等研修(かくたんきゅういんとうけんしゅう)」と「認定介護福祉士」の2つです。喀痰吸引等研修は医療行為にあたる資格で、口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部など、利用者が詰まらせてしまった痰を専用機器を用いて吸引できる人材を養成するための資格です。会場に通学して所定の講習を受ける事で取得できる資格で、三号・二号・一号の三段階に分かれています。取得期間は、内容に応じて1~4ヶ月程度です。介護の現場において一歩進んだ医療スキルを証明できるようになるため、取得後は活躍の場が広がる可能性も十分にあります。

認定介護福祉士は2015年12月に創設された民間資格であり、介護福祉士の上級資格としてよく知られています。人手不足が問題化している介護業界において、質の高い介護サービスの継続提供や職員教育体制の強化を目的として作られた資格です。認定介護福祉士では、介護に関する正確な知識・人材マネジメント・地域介護における貢献力などを身につけることが可能です。研修の受講によって取得でき、1類・2類の2段階に分かれているので覚えておきましょう。それぞれで研修を受講するための資格が異なり、2類の取得には1類の取得が必要な点には注意が必要です。取得期間は1年半~2年程度と比較的長く、カリキュラム全体で600時間にも及ぶ講習が用意されているほどです。しかし、取得できれば現場での存在感や発言力が高まるでしょう。